助産師学校受験 4週間の勉強で挑んだ戦い
★合格しました★
明日、わたしの人生の分かれ道となるかもしれない。ならないかもしれない。そんな大切な日です。
先日、
助産師になりたくて、
助産学校の入試に挑戦しました。
なにも情報がなく、7〜16倍の倍率情報のみが一人歩き。手探り状態、なにもみえずに走り出してここまできました。
明日はそんな入試の合格発表です。
正直、
なんでここまで情報がないのだろう。
先輩方にきいてもノウハウなどなくて本当にゴールが見えない孤独な戦いで辛かった。
わたしは、今後の自分のためにも、今後助産師になりたい人のためにも書き残します。
これでわたしが合格だったら、この方法は多少なりとも効果があったということです。これで不合格だったら、これだけではダメだということです。
助産師になりたくて、受験を考えている方の参考になればいいなと思います。
何をやったかだけを知りたかったら3項目からご覧ください(^^)
1 ぼんやりと思い描く希望
私は4年制看護大学で看護を学んでいます。助産師専攻科はなく、看護師・保健師のみ取得可能です。
なので、そもそも、大学として大々的に助産師を目指すことを勧めてはいません。
私の大学を卒業し助産師になるためには、
外部の助産師免許取得可能な学校への進学が必須です。
助産師学校は看護学校の何倍も厳しいうえに、就職するころには同期の後輩となり、さらに100〜200万円のお金がかかります。
大学の学費をすべて自分で払っている私は様々な理由を考えて、助産師になることに前向きではありませんでした。
しかし、
赤ちゃんかわいいし…
助産師さん優しそう…
というなんとも適当な理由で母性ゼミに所属していた私は
なんとなく助産師という職業を意識し続け、
県内の助産師専門学校への指定校推薦枠に応募することにしました。
全ての実習が終わった大学4年生の7月のことです。
これに落ちれば、助産師にならない。
受かれば、助産師になろう。
ぼんやりと描く夢のまた夢、そんな気持ちでした。
2 運命を変えた卒論研究実習
卒業論文を書き上げるためのデータ収集として、1ヶ月間、市内の助産院に実習に行くことになりました。
8月の夏休み中です。
しかし、私のテーマ的に受け持ちをつくり継続して見て行くのではなく、助産師さんと対象者、赤ちゃんとのやりとりをみて、そのやりとりの裏にはどのような考えがあるのか、という助産師の心理的側面にアプローチをする研究でしたので、助産師さんにベッタリひっついて、観察、観察、インタビュー、観察、、という夏休み中でした。
私はその実習をとおして、助産師という仕事が、助産師という存在が大好きになってしまったんです。助産師さんと話していると自然と涙が出てきてしまうこともありました。尊敬しすぎて、感動して、の涙です。このような経験は初めてでした。(ここについては本題ではないので割愛します)
で、ここでやっと本気になります。本気で助産師になりたいと願います。8月終わりの頃でした。
3 負け戦のしかた
助産師学校の受験の本番は
大学の専攻科または大学院でしたら8〜10月です。
もう、すでに、
遅すぎるのです。
助産師学校のための勉強は1年ほど前からやりましょうと書いているサイトが多く、なんども絶望しました。
私は金銭面と試験の日程を考えると1校のみしか受けることができません。
私に残された時間は4週間ちょうど!!
完全に負け戦でした。
幸いにも、実習も授業もなかったため、バイトをすべておやすみし、4週間、引きこもって勉強をすることにしました。
【病態生理について】
番号は、手をつける順番ではありません。
並行してやって行きます!
①学校の母性の教科書を隅々まで読む
→ただがむしゃらに読むのではなく、別教材を使って覚えた内容が、教科書ではどう書かれているかを常に確認するようにしていました。
②知らない部分は病気がみえるでノートまとめ
→ノートまとめは長期的にみると無駄です。書いても忘れますから。
でも、私は書いて覚えて毎日のように見直して、忘れる前に試験を迎えたのでこの効果は絶大でした。その代わり、1ヶ月後ノートを見直しても3割も覚えていませんでした…
③QBの母性看護学領域を解く
→上記の勉強をやっていると、QBは笑ってしまうほど簡単です。選択肢全ての解説ができるようになっていたら、上記の勉強は成功です。
④助産師国家試験対策本を解く
→助産師国家試験対策本は、QBとは違った視点での問題の出し方で知識の穴を埋められます。時間がなく、分娩の詳しい部分は飛ばしました。
⑤わからない部分を病気がみえる、教科書等でノートまとめ
→あくまで知識の統合と暗記の手段です。自分に合った方法をやってください。ノートまとめは非効率的という意見の方が多いと思いますので。
⑥問題に物足りなくなってきたら、インターネットで過去問を公開している学校の過去問を解く(考えても見なかった問題があって、こんなの本番に出たら・・・と震えました)
を繰り返します。私は時間がなさすぎて2周やり切れませんでした。
【記述対策】
助産師学校の入試では、記述を求める学校が多いと思います。特に妊産褥婦・新生児のアセスメントを求められます。
ポイントは、
「もし、明日から母性看護学実習に行って、
今の受け持ちの状態をアセスメントしなさいと言われたら、参考書もなにもみずに、
15分でおおまかな全体像つかみ看護計画まで到達できるか」
です。
普通実習は1週間ほどかけて、対象者の全体像を書き終え、看護計画を立案し、2週目から実施、ですよね。
それと、何も見ずに、がポイントです。
母性看護学では、正常からの逸脱をメインに観察します。正常値・正常所見はパッと出てこないと異常に気がつくことができません。試験のアセスメントでは、正常なら、正常である理由を添えて、異常ならば、今後どのようなリスクが潜んでいるかまでを書きます。
また、情報収集、全体像、アセスメントを15分で書き終えるようにならなければ、試験本番、時間切れになります。
私の記述に関する勉強方法はこうです。
①記述練習用の本(事例展開がいくつものっている)を1周し、文章の書き方・アセスメントの視点を刷り込む
→始めは丸写しでもいいですから、アセスメント文章の書き方と書くポイントを学びます。パソコンでやると手が疲れなくていいです。
②書けなかった部分を次回書けているかに気をつけて2周目
→母性は明らかな異常が少ないため、異常値はないんだけど状況的にリスクがある場合に、見落としが多くなり、記載漏れがでます。
③15分でアセスメントができるかタイマーセットし、書きまくる
→これは手で書きましょう。本番も手で書きますので。手が疲れたり、焦ると人間、アセスメントを飛ばしたくなるようです…
④焦った状態でどのアセスメントの視点が抜け落ち、書き損じているかをチェック
⑤過去問題を公開している学校の記述にチャレンジ
私は、これを4週間かけて行いました。
前日に、初めてレビューブックを赤シートで隠してみてびっくり、全く答えられませんでした。
知っている知識ばかりなのに、出題形式が違うと全くできなくなるのです。
こういう動揺が試験本番にも起こりうるぞ、と肝に銘じ、そっとレビューブックを閉じました。(時間切れ)
[番外編]
実は…
①週3で19-23でバイトをしていました。
→夜はどうしても眠くなりますし、集中力きれて無駄が多くなります。でも体は動かしていないので早く眠れません。いっそ、と思い気分転換にバイトをしました。
暇な時にブツブツ覚えたことを独り言しながら(笑)
②毎日お昼に1時間お風呂に入りながらドラマをみていました
→ドラマを見ながら休憩しているので、終わったら即勉強、と長引くのを防ぐことができました。夜にお風呂に入るとその後のスイッチを入れることが難しかったのでお昼にしました。
③それでも毎日2時間寝ては不安で起きて、と心身ともに崩れかけました
→考えすぎて寝られなくなることが多くとっても辛かったです。次の日不安を抱える勉強を今日するな、ということですね。
4 いざ勝負!!
試験当日、もうほとんど覚えていませんが…
【反省点】
①計算が苦手すぎる!!
分娩時間の計算(単に分娩第1期が何時間とかのみではなく日付を求められる場合も。)、生理的体重減少など・・・ただの選択問題にとても時間とられました。
②見直しする時間がない
あとで考えよ、今はとりあえずマークする、はやめておいたほうがいいです。とりあえず5秒全力で考えぬいて出した答えを書かないと後悔します。
③あやふやな知識で挑む、国試の範囲内での問題がとけない
出題形式が変わっているだけなのにとけません。マイナーな知識を詰め込むより、一字一句正確に国試の範囲を理解することは重要です。
【良かったこと】
①時間がないことを知っていたこと
いくら問題多くても、記述が多くても、焦りません。始まる前に、冷静に、20分でマークシートは終わらせる、と考えていたおかげで記述に取り組めました。最後まで終わったことも成功です。
★最後まで解けなかった場合は大幅減点になるそうなので適当でも最後まで埋めた方がいいです!!
②すべて出る可能性があると考えて勉強していたこと。
これは重要でした。過去問があると、どうしても、過去問に出ていない部分はないがしろにしがちです。今回は全て本気で叩き込めるだけ知識を叩き込みました。
なんなら、当日のあさ、家の机にたまたま出ていた母子手帳を手にとってみていたら、サーバリックスの予防接種が3回もやったことに驚いていましたが、その問題が出ました。
このような感じで私の受験は幕を閉じました。
4週間はとても短かった。
明日私が笑っているかは、過去の自分が決めます。
初めから意識していたことは
夢をみること。
夢を見ていることを自覚すること。
懸命にやらなかったことは後にはなにも残らないと知っていること。
この夢見物語を誰か信じてくれますか?