新米助産師のブログ

こんにちは。閲覧ありがとうございます☻

助産師という仕事。

*iPadからコピペしたので読みづらい箇所がいくつかあります。申し訳ありません。

 


妊娠、出産。

令和の時代、子供を持つことはどういうことだろうか。

 


女性の社会進出。

聞こえは良い。

 

 

実態は、頑張って努力して、努力して、やっとのこと獲得 した社会的地位を放棄し、ワンオペで出産・育児へ立ち向かわざるを得ない状況にある人も 少なくはない。


妊娠・出産はともかく、育児まで全面的にサポートを受けられる女性は少ないのではないだ
ろうか。

 

 


私は、そんなあなたに、助産師という立場上、日々関わらせていただいている。

 

 


初めての妊婦健診か、その次の外来で私と出会う。

 

 

幸せいっぱいの表情で産科外来に訪れる 女性は、“ほぼ”いない。

 

 


「初めまして。この度はご妊娠おめでとうございます。」

 

 

 

「はぁ・・・。ありがとうございます・・。」

 

 

 

 

 


大半が、こんな反応。
みなさん、この後の用事を気にしていらっしゃる。 上の子のお迎えや、この後の仕事の用事を気にしていらっしゃる。
外来は予定通りに行かないことをご存知ないのだ。少なくとも、病院に通う経験がない方は そうだ。1~4週間刻みである外来のみではない。出産以降、子育てに、予定通りなどない ことを、令和の時代、誰も教えてはくれないのだ。(もちろん私も例外ではないが、私は今 の自分を大切にしていく限り子供を持つことはないので目を瞑っていただきたい。)

 

 

 

 

 

これが、あなたと私の出会いだ。 1人の女性。と、助産師の私。 あなたが妊娠している。それだけの関係。

 

 

 

 

 

 


私は助産師で、医療従事者だ。 もしかすると、あなたより、少しばかり産科的知識は多いかもしれないし、 あなたではない“他の誰か”の出産、までの道のりについては知っているかもしれない。 でも、あくまで、他の誰かの物語だ。

 

 

 

 

 

これを聞くとあなたは絶望するかもしれないが、
出産に医学的根拠など通用しない(と私は思う)。

 

 

 


どんなに医学が進歩しようとも、どんなに欧米が無痛分娩を進めようとも、日本の産科はい つだって人手不足で、24時間無痛分娩対応施設なんて普及せず、令和の今の時代も満月・新 月近くなるとお産が多くなる。


妊娠に伴う病態のコントロールのため早めに陣痛を起こそうと促進剤を使用しようとも、何
しようとも、赤ちゃんは、生まれたいと思ったタイミングで、生まれるんだと、心からそう
思う。

 


そして、あなたは気づく。

 

 

陣痛がきてはじめて気がつく。

 

 

これはホンモノだ、と。

 

 

 


私は幸運にもあなたがママになるまで、全ての時間に関わらせていただいている。

 

私が言いたいことは一つだけ。

 

 

私は、どのタイミングだって良いから、ママになっていくあ なたを愛している。尊敬している。

 

私は、あなたの愛しい赤ちゃんを生まれて初めて触れさ せていただき、安全に生まれて来るためのお手伝いをさせていただいているだけにすぎない。


分娩台で初めてみる自分の愛しい赤ちゃんは、きっとあなたをママにしてくれるでしょう。

 


私は、ママになってゆくあなたがとても愛しい。

 

 

 

助産師とは、そういう仕事だと思う。

 


誰かの上に立つわけでも、治療するわけでもない。


令和のこの時代、さまざまな困難を乗り越えママになっていく女性のそばに居続け、彼女た
ちの言葉に耳を傾け、ただ驚愕していれば良いと思う。


あー、そんなことがあるのか。そうだったのか。それはすごいな。大変でしたね。そんなお 産だったんだ。人生で1番頑張りましたね。人生で1番誇らしい経験ですね。


ただ、尊敬しつづければ良いと思う。

 


彼女たちに何もしてあげられなかったり、仕事がうまく回せないことに悩むこともあったけ ど、私は誰の記憶にも残らないような助産師になりたいと思う。


医師や助産師のおかげではなく、ママと赤ちゃんが頑張って成し遂げる神の業なのだから。

 

 


私が選んだ仕事とは、そういう仕事だと思う。